難解女子のひとりごと。

世間の荒波をなるべく回避しながら生きる難解女子(造語)が書いてます。

続・生まれ持ったブスという足枷について。

前回の続きです。

「上京したら都内のコスプレイベントに参加しまくるぞ!」

そんな夢と希望を持って、クソ田舎から上京。


上京したてなのもあって都内在住のレイヤー友達が一人もいなかった為、「ひとり参加でも大丈夫」というレビューのあった秋葉原のコスプレイベントに参加。
一人でイベントに参加するのは初めての事だったので滅茶苦茶緊張していたのを今でも覚えています。

都会の路線図に四苦八苦しながらも何とか会場に到着し、着替えて更衣室を出た私を待ち受けていたのは都会コスイベの洗礼でした…ー

(どの子ももれなく可愛い…)
それが会場を見渡したときの感想です。
地方のコスイベに頻出していた「着ただけ地毛レイヤー」なんて何処にも見当たらない。
女の子はみんな天然の可愛さを持っていて、付き人のようなカメラマンを携えて撮影を楽しんでいました。
そしてなにより、地元ではあんなに撮影依頼を受けていた自分が全く見向きもされない。
ショックでした。

その後、コスプレ会場を彷徨うレイヤー(独り)という状況を見かねてか、一人のカメラマンさんが声をかけてくれたことによりイベント終了までその方と行動を共にするのですが、その間も他の方からの撮影依頼は一切ありませんでした。

私の地元のコスイベが如何に温室であったか、そして張りぼてのブス隠蔽はもう通用しないのだと思い知った一日でした。


こんなほろニガ経験をしたことと学業が忙しかったのも手伝ってか、週二レベルで楽しんでいたコスプレから徐々に足が遠のいてしまいます…

コスプレを殆どやらなくなり、通学のために一般的なメイクをする日々へとシフトした私は、これまで「隠す」ということで目を背けてきた【顔面偏差値の低さ】を改めて実感することに。

下膨れをテーピングで隠せない。
輪郭シェーディングもむやみに入れられない。
写真映りを重視するコスプレでは許された、瞬きの出来ない不自然すぎる二重も日常生活上では通用しません。

これらの現実が、毎朝メイクをする度に重くのしかかってくるのです。
最初の頃は「コンプレックスを自然にカバーできるメイク術」を身につけるため、毎朝懸命に化粧を施していました。
しかし、人並み以上のブスを隠すには人並み以上に時間も手間もかかります…

毎朝毎朝毎朝毎朝貴重な朝の時間を割いて何をやっているんだろう、一生こんなことをし続けていかなければならないのか、せめて人並みの化粧で済む顔になりたい…

元来面倒臭がりで怠惰な性格なので朝は一分一秒でも長く寝ていたいし、省ける手間は省きたい。
こういった思いは日に日に増していき、上京から一年が経とうかという年の春、わたしはとうとう決意するのです。




整  形  す  る  ぞ  !!!!!!!!!





続く。